
如来さんや菩薩さんなど仏のまわりをふわふわ飛んでる「飛天」にスポットを当てた興味深い美術展。
だって、普段は脇役っていうか、にぎやかし、ガヤの存在でしょ。雲や蓮に乗ってふわふわ飛びながら、歌ったり楽器したり踊ったり。中心にいらっしゃる仏さんを讃えて盛り上げる役割。さしずめ、バックコーラス、バンド、ダンサーってところか。
そんな飛天をこうやってあらためてじっくり観てみると、なかなかに魅力的。歌ってるか楽器してるか踊ってるかだから、表情や仕草がだいたい楽しそうなんだよね。ユーモラスで、かわいい。だいぶ気に入った。ついでに、浄土の表現として飛天と一緒に表されることも多いという、上半身が人で下半身が鳥の迦陵頻伽もかわいい。
前半はインドや中国も含めていろんなところの飛天を展示しつつその歴史。それでじわじわ盛り上げていって、最後は修理中の平等院鳳凰堂から飛天たちが一堂に。中心たるご本尊、阿弥陀如来さんは来てなくて写真で、今回の主役は飛天たち。うーん、いいねぇ。
いくつかは模刻像だったんだけど、それらはオリジナルに代わって修理後の鳳凰堂に並ぶそうで、なんとそのうちの1点にさわれたの。「結縁」と言って、なでなでして縁を結べるんだって。ありがたや、ありがたや。このあとずーっと、何十年も何百年も鳳凰堂にいらっしゃるんだよね。いつか会いに行かなきゃ。南20、雲中供養菩薩像さん。
飛天をだいぶすきになったけど、ミュージアムショップにあんまりいいのがなかったのが残念。でも、飛天がモチーフの雑貨とかってありそうだから、気にしてみよう。
飛天の道―東洋の各地に舞う天人・天女たち (Shotor Museum)
吉永 邦治
by G-Toolsペーパーモデルミニ 平等院鳳凰堂
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