
広告作品部門と、テーマが「活」と設定された写真作品部門の入選作品をどどーんと。けっこうな点数あったな。第37回社団法人日本広告写真家協会公募展 APAアワード2009
どちらの部門もそれぞれなかなか刺激的。ステキな作品が多かった。どちらかというと写真作品部門のほうがじっくり趣深いものがあったけど、広告写真部門もなかなか侮れず。ていうか広告写真部門が主なのか。
写真作品部門で文部科学大臣賞の名畑文巨「バトル・オブ・ザ・ナツヤスミ」はさすがの躍動感。金魚すくいをする子供を水槽の底からの目線で捉える構図がすごい。あと奨励賞の進藤祐光/佐藤俊一「300秒の活動写真」というのも気に入った。公園でひとりのちびっ子が遊んでいるところを連続写真で表現した作品。
幕末に開国とともに日本に写真が入ってきてから明治中期までの日本写真黎明期の作品たち。作品というか、貴重な資料だね。日本各地に点在しているものを集めたんだって。2007年に関東編をやって、続編らしい。夜明けまえ 知られざる日本写真開拓史 II.中部・近畿・中国地方編
ほんとに初期の頃はガラス板を使ったアンブロタイプという方式での肖像写真がほとんど。このへんはなぜだかむしろ絵画のようにすら見えちゃうな。
その後風景写真がちょいちょい出てきて、手彩色な手法もはじまって広がりが出てきた。内田九一の写真と三代目歌川広重の絵とをならべた展示がおもしろい。長崎港。おー、いっしょだいっしょだ。あと記録写真としての1891年濃尾地震の光景も貴重。
300点近くの展示があったんだけど、”製作者不詳”が多いのが残念。当時は別に芸術表現ではなかっただろうしな。


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