柄本明は終戦間近の岡山で走り回る町医者で、麻生久美子はその助手。いい雰囲気で魅力的に好演。
前半ややゆるめで退屈しかけたんだけど、脱走した捕虜を助けてからのドタバタ劇でぐっとおもしろくなった。無茶な行動もいとわず肝臓炎撲滅にのめりこみ、でもそれに傾倒するあまり目の前の町医者としての仕事をいつしかないがしろにしてしまい、1人の町民の死によりそれに気付かされて再び町医者としての仕事に邁進。
んー、プロとしての情熱と葛藤がたまらん。重すぎず、軽すぎず、小気味よい雰囲気がいい。最後の鯨のシーンと原子爆弾の表現もとことん気に入った。
麻生久美子は、勝気な田舎娘をどことなくたどたどしく溌剌と。淫売もしてたってことでセクシーなシーンもちょいちょい。でも、変態の軍人のシーン以外はエロチックじゃなくて健康的にさわやかに。
柄本明を慕って、その言いつけに従ってもう淫売はしないと決めて、柄本明をすきになっちゃう。この2人すごくいい関係だなぁ。なんともうらやましい。
他にも、世良公則とか、唐十郎とか、多彩なメンバーが盛り上げる。秀作。
カンゾー先生
柄本明
by G-Tools肝臓先生 (角川文庫)
坂口 安吾
by G-Tools
◆カンゾー先生@映画生活
◆トラックバック・ピープル「映画」
◆にほんブログ村「映画DVD、映画ビデオ」
【ぼくがすきなものやおもしろいと思ったことを紹介したくて書いてます。】
例えば: →映画 →散歩 →飲み物 →写真 →サッカー →音楽 →まつり



この記事へのコメント