淀みなく早い展開の中、終盤でようやくそういうことかとわかって、そのままさーっとエンディング。ええ、ちょっとちょっと途中どうだったっけ、と確認したくなって2回も見ちゃったよ。
最初は、悲しいできごとが原因で精神がちょっと崩壊して、夢と現実がごっちゃになっちゃう感じのお話かと思ったけど全然違って、タイムスリップして過去を少しやり直して戻ってくると、自分や周りの人生が大きく変わっているというお話。SFでサスペンスでラブストーリー。すごいわ、よくできてる。1回目見終わった後、ものすごい衝撃だった。
「蝶の羽ばたきが地球の裏側で竜巻を起こす」という言葉で端的に表されるカオス理論が題材でありタイトルのもとにもなってるんだけど、そういう、数学的なものを文学的に仕上げてるってところもたまらない。
2回目はちょっと冷静に見ちゃって、あれは彼女をすきだからというより罪悪感からくる行動だよなとか、お父さんは破滅しちゃったのにあいつは一応折り合いつけて生きていけるのなとか、いらんことを考えてしまったけど、まあ1回目の衝撃があったからこその2回目だし、理解は確実に深まったからいいや。
ああ、前のヴィタールみたいに1年後くらいにもっかい見たらよかったかもね。
そしてDVD特典でラスト1分の別バージョン×2が入ってて、それぞれどうして本編で使わなかったかの監督による音声解説もあった。たしかに本編で使われたラストが断然いい。ていうかこの2つを見せられたことで余計に本編のがよく見えたかもしれない。
まあとにかくよくできたシナリオですわ。ぼくの心の名作小説「クラインの壺」「ダレカガナカニイル…」がちらっとよぎった。全然違う話なんだけど、要素が似てるかも。
ただ確実に重くて、今の自分の生活が充実していると思える人はそれをじっくりかみしめられるような、あんまりそうでもない人はひょっとしてものすごい落ち込んじゃったり後悔しちゃったりするかもしれないような、そんな気がする114分です。
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